ジルコニアの特徴
軽量
ジルコニアは従来の素材と比べてとても軽く、お口への負担が軽減されます。たとえば、ジルコニアとプレシャルメタルと比べると、密度もフレームの重量も三分の一まで軽減されます。強度
ジルコニアは優れた曲げ強度によって大きな力を拡散させる作用を持っているので、そう簡単に割れたり欠けたりしません。鉄などの金属よりも硬く、世界で一番硬い鉱物である天然ダイヤモンドに次ぐ硬度があります。強度が必要なブリッジも最適です。審美性
ジルコニアは素材そのものの光の透過性に優れているので、天然歯との違いがわかりません。年月が経っても変色せず、天然歯に合わせた色調の再現が可能です。また、従来かぶせ物の支台に金属を使用した場合にあった、金属が見えてしまったり歯茎の色が変わってしまう問題がなくなります。生体親和性
人工関節に使われている臨床実績を持つジルコニアは、人体によくなじみ、無害な成分であるため、生体親和性に優れています。また、非常に軽いので、違和感がありません。金属を一切使用していないため金属アレルギーも起こらず、安定性が高いため、長期的に使い続けられる素材です。製作について
歯型をスキャナーで取り込んで、データをコンピューターでデザインし(CAD)、専用のミリングマシンで半焼結のジルコニアから削りだして(CAM)、コーピングを製作します、さらに高温で焼き固めて(シンタリング)作られます。このとき20%も収縮します。ジルコニアボンドクラウン
ジルコニアボンドは、メタルボンドの内面の金属の代わりに、白色のジルコニアを使用したものです。金属を一切使用しないため、金属が溶け出すことによる歯茎の変色、金属アレルギーなどの心配が無く、土台が金属でも色が透けるのを防ぐマスキング効果が優れているため審美的に仕上げることが出来ます。
ジルコニアは強度も強いので、奥歯やブリッジにも使用することが可能で、フルマウスまて対応しています。またボンド部分とフルジルコニアのコンビネーションや、インレー、アンレー、インレーブリッジも出来ます。
フルジルコニア(オールセラミッククラウン)
内側から外側まで冠全てがジルコニアで出来たオールセラミッククラウンです。内側に金属を使用しないため金属アレルギーの心配もなくなります。ジルコニアは、審美性のある白いセラミックでありながら金属に近い曲げ強度があるため冠を薄く作れるという長所があります。ポーセレン築盛のジルコニアボンドと比較すると色あいや仕上がりに多少制限がありますが、リーズナブルで今人気の製品です。
ジルコニアだけを使用しCAD/CAMで制作します。スタンダード、プレミアム、エクセレント仕上げなどがあります。詳しくは、お問合せ下さい。
ジルコニア素材ディスク色対応表
新ジルコニア素材マルチレイヤーディスク導入
これまでの単一素材と違い、マルチレイヤー素材によるグラデーション効果で自然な歯の色調を再現しました。- 5層レイヤー構造で自然な色調を再現
- マルチレイヤー素材で1100MPaの曲げ強度を実現
- ステインなしでも自然な美しさ
ATDジャパン社製 TANAKAエナメルZR
マルチレイヤー・グラデーション ジルコニアディスク
シェードと透明度のダブル・グラデーションを5層で表現したブロッグ。ジルコニアを削って、シンタリングをし、焼き付けるだけ。ポーセレンを築盛したように美しいフルジルコニアクラウンが作成できます。
- 曲げ強度:1100MPa
- 基本のボディーシェード:3種類A1,A2,A3
- グラデーション透明度:45~49%/1mmの厚さ
- ディクスの厚さ:14,16,18mm
ジルコニア製品CAD/CAM制作サービス
CAD/CAM製品の制作においては、デジタルデザインによる制作となるため、従来のワックスアップ模型でのご依頼方法以外に、STLデータでのご依頼にも対応しています。歯科医院様や技工所様のご希望に合わせて柔軟に対応させて頂きますので、お気軽にご相談下さい。